元来、魚津という土地は知的生産の盛んな土地柄であり、その代表として「魚津の三太郎博士」が挙げられます。現在の魚津にも高い技術力をもつ中小企業が存在します。このブログは、それを広く感じてもらうために開設しました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

丸八を取材しました

㈱丸八を取材しました

大崎社長    
大 浩司 代表取締役社長

 

会社の概要について教えてください

 

まずはエネルギー部門ですが、主にLPガス(プロパンガス)灯油などの卸業を行っています。これが事業の割合として50%は占めております。

次に建材部門です。創業時から扱っていた、セメントや左官材料など「湿式 建材」に加え、「乾式建材」の材料販売及び施工工事も行なっています。建物構造の変化で、石膏ボードのような軽量鉄骨の躯体工事をするようにもなりました。

住宅産業においては、工務店さん、ハウスメーカーさんなどに「流し台」、「ユニットバス」などを納材しています。丸八自身の主たる業務は「納材」なんですよ。

企業のブランドイメージについて、以前調べたことがありまして。魚津では「ガス屋」、富山では「セメント屋(建材商)」、砺波では「タクシーの燃料屋」と言われます。地域によって企業イメージが違うんですね。

石工事
『空間造形』石工事

吹抜けの大エントランスホール

 大板石材を仕上げ、デザインを使い分け高級感のある空間を作り出しました。

 

創業について教えてください

 

昭和2910月に今の村木でスタートしました。

創業者が、浜岡商店さんから独立し、その時代の先を行くガス事業も加え、店を始めたと聞いています。創業後57年目なのですが、社員で当時を知る人はわずかになってしまいました。

数年前まで、今の本社敷地内にはセメントのサイロ(貯蔵庫)があったんです。ここにはかつてセメントをつめる工場もあったんですよ。

 

まちづくりなどの景観事業も手掛けているとお聞きしましたが

 

自分たちでまちをつくっていこうというのが始まりで、職人さんにも、我々にも、仕事を作って一緒に仕事できるように、という元々のスタイルが事業になっていったのです。

今では公共事業が盛んな頃と違って仕事が減り、競争相手も増え、信頼関係だけでは仕事が来ない時代になりました。営業ということが重要視され、職人さんたちが自分で仕事を取りづらい環境になっていったのです。そこで、我々が営業し、コーディネーターとなって、行政や地域へ「まちづくり」を提案していこうと考えました。それには情報化社会への素早い対応も必要になります。新商品が出てからなんて遅いのです。情報を先取りし、これからのコンセプトをどんどんお客様に提案して、問屋の目から見てお客様の要望に一番マッチしたものを提示する、そんな役割をするわけです。

シェルター  
『憩う ホッとひと息スロータウン』シェルター工事 みかげ舗装工事

 人と人とのふれあいの場、時には賑いの場としても活用されるシェルターです。 

 
舗装

『明るく綺麗な街並みづくり』インターロッキング歩道工事

 足元のカラーリングは、思わず楽しく明るい雰囲気を作り出します。

 

今後の展開を教えてください

 

今後は、エネルギーへの注目が重要です。太陽光発電燃料電池などですね。これからは1つだけのエネルギーだけでは難しいので、例えばガスと太陽光との組み合わせも1つの提案の形になります。

我々はガスとオール電化の競合を考えるのでなく、お客様に合わせた提案を考えています。5,6年前から、建築関連の担当者に、電化を希望しておられるお客様に対してガスを無理に薦める事をやめる様指示しました。

それは、お客様の要望を聞かずにこちらの押し付けでは、営業が絶対成り立たないと考えたからです。会社の中で大きくもめましたが、ここで大きく舵を切り企業イメージを変えようと、オール電化のプランも持って県東部を徹底的に廻りました。

それは、変化に対応してきた会社の歴史があったからできたことです。壁材の主流が生コンから変わったなら今度は内外装へ事業展開だとか、職人さんの仕事がなくなってきたら我々で提案だとか、昔からいる従業員は、そういった変遷が普通だと思っています。だからこそ今回の変化にも対処できたのです。

今我々は電気・ガスどちらも手がけているがゆえに、どちらか一辺倒の提案ではなく、お客様の生活に沿った、きめ細かいプランを提案できるという点で評価をいただいています。また、地域で育ち、地域に根ざした会社ということで、太陽光発電など新規事業についても、信頼して依頼をいただいています。我々としても、地域で育った会社なので、地域に求められるものに合わせて、要望に応えていかねばならないと考えています。
太陽光

『太陽エネルギーは無限』太陽光発電システム工事

魚津西部中学校 太陽光発電システム20KW

 

宅配水事業も展開されていますね

 

ガス業者が水?とお思いでしょうが、基本料金で適切・安心なメンテナンスを担保するという考え方は、宅配水事業もガス事業も一緒なのです。

きっかけとなったのは、「水がおいしいところでは宅配水が出てこないというのは、神話です」「水がおいしいところの人は水の味にうるさいです」との専門家の言葉です。例えばある地域では、水道をひねれば富士の湧水が出るところに、富士の湧水という宅配水が置いてあるのです。宅地造成の簡易水道などには滅菌機を入れますが、水がおいしいところで育った人はそんなことにすら敏感なのですね。それと決定的だったのは、コンビニの調査では意外に水が売れていることです。炭酸飲料より水が余程売れています。参入して3年目に入りましたが、毎年300件~400件づつお客様が増えてきています。一歩一歩進んでいると言う感じです。この事業がここまで来れたのは、ガスのお客様がベースとなっているからです。

停電や井戸の断水対策の意味でも、宅配水は評価されていますし、CMの効果もあって、注文はポツポツとあります。今後、顧客件数を増やして、水の種類をRO水と天然水の2ブランドとかに増やしていきたいとか、いろいろな展開を考えています。宅配水も太陽光発電と一緒で、息の長い仕事です。まずは一つ一つの施行実績をつけていこうと思っています。

 

社長はまだお若いとお見受けしますが、苦労されている点などありますか

 

若い社長は、誰でも悩みは「人間関係」だと思いますよ。でもやっぱり日々の仕事の悩みが一番でしょうかね。まあ私は楽観的なほうなので、さほどでもないのですが。自分自身ネチネチされるのが苦手なので若い社員を叱る時も、ガッと怒って終わりにしています。

 

社長就任後の経営方針や社内教育方針などありますか

 

社長就任後に心がけたのが、縦にコンパクトな会社を目指そうということです。

当社も長い歴史の中で、組織だったものが確立してきたのですが、地域密着の会社ならではの弊害が出てきました。いろんな会へ出た時に「その節はお世話になりました」と言われても、何のことかよくわからないことが増えてきたのです。ですから、現場からの報告を密にし、トラブルの謝罪には必ず行くようにして、お礼を言うべきこともなるべく把握するよう努めました。「現場の細かい話が社長にまで伝わっている」、そんな会社を目指すため、細かい情報交換を心がけています。

休暇届も正直に書いてもらうようにしました。そうすることで従業員の得意分野や趣味などが分かり、お互いの理解も深まります。地域の行事やスポーツ指導など大いに結構。地域の会社なので、従業員にも地域に溶け込んでもらいたいですね。地域活動は率先してやって下さいと言っています。

 

その他新しい取組みはありますか

 

「魚津発、新川発をやろうぜ」といつも言っています。

魚津鈑金さんにアドバイスを頂いて今、電気自動車を制作?改造?中です。中古の軽四バンを改造して、電気のモーターを入れて走らせ、ついでに屋根にソーラーパネルを載せて市内街中を周ろうかなと計画しています。

新聞記事になるような、何か新しい取組みをいつも一生懸命考えています。宣伝効果にしてもタダですから。また、そういうことをやり続けると、「うちの会社はちょっと違うよ」と、そんな雰囲気がなんとなく出るじゃないですか。富山の二番煎じでなく、おれ達でやってるんだ、という気概を社員にも持ってもらいたいと思います。

色々チャレンジしたかいもあって、平成21年には、「温暖化アクト賞」を受賞しました。CO2排出権付の太陽光システムの販売の取り組みなのですが、自社で排出枠(口座)を持ったのは富山県では北陸電力さんに次いで2番目でした。

 

魚津市に対してご意見などありますか

 

お金をかけなくても発信できることはたくさんある、と思っています。だから、うちの若い連中には脳みそから汗を出しなさいといつも言っています。いざ本気で考えると、意外と面白い発想がでてきたりするものです。お金がないのは皆同じなので、そこで道が2つに分かれるのですね。ただお金がない、で終わるのか、お金がないから、ではどうしようと考えるのか。それが大事なことなのです。だから、あまりお金ない、お金ないって言ってほしくないなぁ。

 

従業員の方々にお話を伺いました

 
井田さん

井田 泰朗さん  入善町出身 入社7年目

所属:本社エネルギー課 

仕事内容:LPガス機器及び住宅設備の修理、工事、メンテナンス

太陽光発電、外壁など、住宅設備を幅広く取り扱い、庭の工事なども担当されるそうです。顧客を訪問してまわるため、外に出ている時間がほとんどだそうです。

大谷さん

大谷 和子さん   入善町出身 入社17年目 

所属:本社営業部 営業事務集中チーム

業務内容:営業事務

 

仕事のやりがいや苦労されている話などを聞かせてください

 
井田さん: 
 お客様と話をすることが多いのですが、それが楽しいです。
もちろん仕事の話もしますが、色々なお宅で色々なお話ができ、色々なことも聞けます。お客様と話をして、顔を覚えてもらうことが第一だと思っています。
 
失敗に関しては笑えないことばかりですが、カランの修理に行った時に配管が折れて、水が溢れ出したことがありました。それで、台所じゅう水浸しになってしまいました。その時は社長にバケツとぞうきんを持ってきてもらい、一緒に謝ってもらいました。


大谷さん:
 やりがいは、お客様から、「ありがとう」「またお願いします」など、
感謝されることです。「丸八さんでよかった」と言ってもらえると、すごく励みになります。
 
朝日営業所にいた頃は、その営業所がとても地域に密着していて、地域の方がよくいらっしゃいました。本社では、お客様だけでなく色んな方との出会いがあることが楽しいです。
 
気をつけていることは、クレームの対応はとにかく迅速にということです。適切に、即対応すれば、ご理解いただけるかもしれません。緊急の場合、当社営業担当や、社長、常務にもすぐに対応してもらえるので、とてもいい会社だと思います。お客様のお怒りの言葉をいただくと、まずはどうしよう、なんとかしなくちゃ、となりますが、そうやってお客様に育てていただいていると思っています。クレームへの対応を通して、リピーターになっていただけることも何度かありました。また丸八さんに、と言っていただけるお客様の言葉が一番ありがたいです。
ウッドデッキ

『リラックスな空間』ウッドデッキ工事

雨水に強い人工木(リサイクルウッド)を使用しました。オープンテラスでお茶を♪♪

 

入社の経緯について教えてください

   
井田さん: 
 学校卒業後すぐの就職なのですが、私の場合、実家がガス屋なんです。

 それで、来ちゃいました。親を超えたいではないですが、そういう意味もあり、ここで働きたいと思いました。幼いころから、よくガスボンベを運んだりしていましたよ。
 私はこれが初めての就職なので他と比べられませんが、あまりにも楽しすぎて、ここでずっと働きたいと思っています。仕事も楽しいし、社内の雰囲気も楽しいです。ただ、危険物を扱っているので、取り扱いはきっちりしないといけません。でも楽しいです。


大谷さん:
 前職退職後、子育ての途中、「ちょっと手伝いに来て」と言われたのがきっかけです。1,2ヶ月お手伝いのつもりが、正社員にさせていただき今に至っております。まさかこんなに長くいるとは思いませんでした。
 今の仕事は、建材、ガス、住設など、色んな分野があってたくさん覚えることがあり、楽しいです。また、和気あいあいと、アットホームな感じの会社ですし、お客様や一緒に働いているスタッフなどの、周囲の人の温かさに支えられています。井田さんのような、意気込みもある若い方が育っていくのを見ているのも楽しみです。それらが、ここまで継続できている大きな理由だと思います。

 

お2人を見ていると、会社の雰囲気がすごく良いのですね

 
大谷さん: 
 社長はフレンドリーで、いつも皆に声をかけてくれます。社長自らお客様のところにも行きますし。それはすごく良いことかなと思います。
 業種的には大変ですが、嫌なことがあっても、良いことの部分が多いから長く勤められるのかなと思います。

 

これから就職を考える人たちへのアドバイスをいただけますか?

 
井田さん:
 常にプラス思考でいられれば、何事も楽しくなるのではないでしょうか。どうにもならないことはどうにもならないので、今自分ができることをやる。それが大事だと思います。

 
大谷さん:
 まず、「あいさつ」、あとは感謝の気持ちが大切だと思います。お客様にも、他の方に対しても、相手の立場に立って考えることができればと思います。それは、できそうでなかなかできないことですが、自分がお客様だったら、と常に考えるようにしています。まずはそれが大事で、あとは経験ではないでしょうか。

 

魚津の印象はどうでしょうか

 
大谷さん:
 入善は住みやすいのですが、入善に比べると魚津は色々な方面で発展しているなと思います。良い人もたくさんいらっしゃいますし。

井田さん:
 朝日に営業に行くと、あんな都会(魚津)から来たの、と言われます。

大谷さん:
 
西に行けば行くほど都会だと、お年よりの方はそんな感覚かも知れないですね。
 
海上花火大会は、毎年すごくいいなと思っています。魚津は大きいお祭りがあるのが素晴らしいですね。入善も街流しはありますが、蝶六街流しはすごいですね。いつもテレビで見ています。蝶六は踊ってみたいと思います。

 

社長のお話で、地域活動は積極的にというお話がありましたが

大谷さん:
会長も、地元を大切にと常に言っています。社内清掃日が月1回ありまして、会社から駅前を一斉に回っています。夜見る釈迦堂と、朝見る釈迦堂との違いがよくわかりますよ。

 

 

編集後記

 「仕事が楽しい」と話す従業員の方々。辛いこと、苦しいことがあっても、それらを上回るお仕事のやりがいがあるとともに、何より社内の人間関係の素晴らしさがとてもよい作用となっているのだろうなと思いました。そして、社内の雰囲気の形成には、社交的でフットワークの軽い、大社長ご自身による影響が大きいものと想像できました。

 人間関係や地域のつながりの希薄さによる弊害、という見方が出てきた現代社会ですが、だからこそ、丸八さんのようなまさに地域密着型の企業には、これからもぜひ頑張っていただきたいと思います。


株式会社 丸八 ホームページ
www.maruhachi-co.jp/

スポンサーサイト
プロフィール

uozusantaro

Author:uozusantaro
富山県魚津市の企業・産業を知ってもらいたいと感じている市職員グループです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
since 2010-04-15
カレンダー
06 | 2011/07 | 08
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。